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Ikuro Shimizu

New book published

A collection of essays has been published that describes the origin and meaning of landscapes, which I have been thinking about for the past few years, using the concept of spiritual landscapes.

What I contributed to this collection is an article based on my research in southern Laos, which shows that landscape cannot be reduced to just its physical dimension.


I am deeply grateful to the editors for giving me such a valuable opportunity to think.


「景観」で何がわかるのか? 現在の学術的な潮流のなかで、なぜ「景観」という概念が注目されているのか。人工と自然、人間と環境、物質と精神、可視性と不可視性といった二分法的な視点をこえて、人類学・考古学の分野で新たな知見を生みつづけている「景観」論の思考方法とその研究成果を横断的に紹介する。



【目次】


序章 人類学と考古学の景観論――その研究動向と課題 河合洋尚・松本雄一・山本睦


第Ⅰ部 景観という視座

第1章 「景観を」ではなく「景観で」考える――交差点としての景観研究の布置 大西秀之

第2章 現代人類学で景観を問う意義を考える 河合洋尚


第Ⅱ部 環境・記憶・モニュメント:景観で考える考古学

第3章 景観で考えるモニュメンタリティ――ペルー北海岸のマウンド・ビルディングを事例に 荘司一歩

第4章 自然地形から神殿へ――アンデスの神殿を景観から考える 松本雄一

第5章 景観をめぐる時間の多様性――繰りかえし築かれ、利用される神殿 山本睦

第6章 火山灰が創る景観 市川彰

第7章 絡み合いの景観論――祭祀景観をめぐる民族考古学的試み 山口徹

第8章 考古学における景観概念を捉えなおす――「景観」概念の整理と方法論的課題 寺村裕史


第Ⅲ部 認知・言説・マテリアリティ:景観で考える人類学

第9章 霊性との呼応から創出される景観――ラオス南部の水辺集落における浄化儀礼から考える 清水郁郎

第10章 景観の物語を語る――住まうことの重層性 後藤正憲

第11章 景観とイマジネーション――ペルー北部山村の暗闇における不可思議な体験談から 古川勇気

第12章 視覚イメージと言説実践――神戸南京町の景観形成をめぐって 辺清音


あとがき

索引



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